発達障害児の合理的配慮の現状。

カルテの写真

小学校、中学校を経て思ったことは学校側に合理的配慮を求めるのは無理だと思いました。 
結局発達障害=あまえ、わがままだと学校側が思っているのだと思います。
小学校の時に言われた「特別扱いはできません」って言葉が今でも忘れられません。
社会は発達障害なんて仰々しい言葉を付けておいて、対応はできない。
食物アレルギー、持病持ちの子供たちにはしっかり対応するのに
発達障害の子供たちには、「ちゃんとやりなさい」終わってしまうのです。
そのちゃんとが子供たちにはわからないのに。

小学校から中学校共通の連絡カード意味

私が暮らしている自治体の小中学校は、9年間共通の健康カードと連絡カードなどがあります。
食物アレルギーや内臓疾患や心臓などの持病がある場合記入する箇所があります。
はい・いいえで答える形です。
そこに特性の項目はもちろんありません。
保護者が記入する書類以外にも、小学校から中学校への申し送りの書類はあるものだと思っていました。

長男が中学校入学してしばらく経ったころ、中学校から電話が来ました。
「美術の時間に自分の名前をレタリングしているのですが、〇〇君が提出していない。
注意をしたら、私は美術の授業がきらいです。とレタリングして提出してきたんですけど!」
と言われました。

実際には名前のレタリングを提出したけれどやり直しだったみたいで、
上手に書けなくて嫌になってしまったみたいです。
小学校の5.6年の時、図工の時間が苦手で
私が補助に行かないと作品を仕上げることができなかった長男。
その事を伝えると、
「そうだったんですね。ほかに何かありますか?」と聞かれました。

息子がASDのだという事を、中学校側は全く知りませんでした。

これが約3年間小学校に求めていた合理的配慮の結果でした。

その後中学校にWISKの結果と診断書のコピーを提出しました。
子供自身のことをしっかり連絡伝達できるようにしてほしいと思いました。

私が息子と話する時に気を付けていること

  • ゆっくり話す
  • 大きな声で怒らない
  • あれ、それ、そこちゃんと、普通にとか抽象的な言葉ではなく具体的に話す。
    • 「あれ(それ)とって」→「コップをとって」
    • 「そこ拭いておいて」→「テーブル拭いておいて」
    • 「本はちゃんとしておきなさい」→「本を読み終わったら本棚にしまいなさい」
  • 注意するときは何故ダメなのか理由をきちんと話す。
  • 過去の失敗を何度も話さない。成功話はok。

主人が私と長男の会話を聞いていると、「まどろっこしい」と言ってきます。
確かにこの会話を学校の先生や友達に求めるのは無理があると思います。
だからせめて家庭では、思いっきり寄り添った対応をしてあげたいと思うのです。
そしてその上で、学校での困ったときの対応や
友達との付き合い方などよく話しあってます。

家庭の中が彼が社会に適応する訓練する場所にいなれたらいいな。

そう思っています。

それでもうまく行かないときは

トイレの待ち方の説明

左の写真は長男が小学校の頃我が家のトイレのドアに貼ってあったものです。
自分がトイレに行きたい時に他の家族が入っていると怒るので、一階のトイレを使うか静かに待つように書いてあります。
これを貼りだしてから、誰かがトイレに入っていても怒ることがなくなりました。
長男は耳で情報を取り入れるより、目で情報を取り入れる方が伝わりやすかったので、家中に紙が貼ってありました。

もし、子供に注意するときにイライラして口調がキツクなってしまうという人は、
紙に書いてあげると自分も落ち着くし子供もわかりやすいと思います。

親が大きな声や、厳しい口調になってしまうと子供はパニックになってしまいます。
そんな状態で何を言っても伝わらないから
ますます厳しい口調になってしまう→自己嫌悪の繰り返しでした。
同じような方はぜひ、試してみて欲しいと思います。